業務改革リーダーの心得

オフィスの現場で業務改革に取り組むリーダー達へ、壁を乗り越えてゆくためのノウハウや心得をお伝えします。

「ビッグバン」型アプローチに飛びついてはならない。改革に近道はない。

既存の古い仕組みの部分的手直しではなく、抜本的な見直しを行うべき、という主張は、政治、会社、団体など、およそ組織があるところ、どこででも見られます。 それが正しい場合もあります。しかし、うまくいくのはトップの決意と忍耐、リーダーの意志と力量…

課題はすべて洗い出せ。しかし、取り組む対象は必ず絞り込め。

改革の対象は本当に大事なポイントだけに絞り込まなくてはならない。 改革を行うとき、関連する課題はすべて洗い出しておくのが鉄則である。 課題把握が漏れていると、解決策もまた不完全になり、後から無理に取り組みを付け足すことになったり、最悪の場合…

業務改革リーダーが誰かに敵意を抱いてはならない理由

業務改革リーダーは、人との対立を恐れては、何も成し遂げられない。 ときに激しく意見がぶつかることもある。 しかし、決して誰かに「敵意」を抱いてはならない。 「敵」とみなすということは、相手の存在や価値を否定することを意味する。 その結果、何が…

業務改革をじっくり進めてはならない理由

業務改善に必要なのは、持続する意思です。他方、業務改革に必要なのは、突破する決意です。 突破するためには勢いが必要です。いったん着手したら、岩盤を突き破るまで、一気呵成に突き進むことが何よりも重要です。業務改善でも勢いは有用です。しかし、必…

業務改善と業務改革はどこが違うのか

業務改革と業務改善は混同されることが多い。たしかに両者の間に明確な線引きがあるわけではないが、それぞれに必要とされるスキルは全く異質のものであり、下手に混同すると、不適合なリーダーをアサインしてしまいかねない。両者は本質的に全く別の取組み…

問題の根っこにあるルールを見直す方法

業務の課題の根っこには大抵ルールの制約がある。そのルールに歪な部分があったとしても、それが正されずに放置されてきたことには、必ずそれ相応の事情がある。過去何十年もの間、先達の方々が変えられなかったのだから、それを変革するのは、そんなに生易…

ルール・慣習の壁を突破する方法

長年の風雪に耐えた大きな組織には、ルールや慣例が地層のように積み重なっており、ある業務領域に何らかの弊害が起きたとしても、容易に改善できないのが常である。 トップダウンで変えようとしても、それぞれのルールに経営レベルで意思決定された重みがあ…

配信開始:ブログを通じて伝えたいこと

これから、私がライフワークとしている「業務改革」について、これまで数多の問題解決を図る中で培ってきた方法論を、業務改革に現場で取り組むリーダー達のためにメッセージとしてお伝えしてきたいと思います。 私はこれまで中央官庁、シンクタンク、メーカ…